2022/03/18 13:46


AKIKOAOKI Spring & Summer 2022 Collection
“ E l m o ”
E l m o は愛犬につけられる名称で、愛すべきの意味がある。
ルックのイメージは、今季の女性像を中心に足元から伸びる自己の分身としての「影」の存在と、
生命を象徴したテクスチャーとしての「ファー」の質感で、
その3者の関係性自体にAKIKOAOKIの視点を通したファッション性を表現。
温度感が低く、少しひやりとした世界で共存し合っています。
AKIKOAOKIがつくりだすフェミニティーは、いわゆるステレオタイプな「女性らしさ」ではありません。
今季で言えば、女性の身体の重心が下にあるようなコクーンシルエットや、
構築的なパターンと生地の重みが織りなす独特な重量感は、年齢やカテゴリーを越えた、独自の女性像を物語っています。
ファブリックではAKIKOAOKIのイメージとしては
フレッシュなサッカー生地やカラフルなボーダーリブなどのリラックスしたムードや、
引き続き、ナイロンのスポーティーな生地感や軽やかなシルクの透け感など、様々なテクスチャーを用いています。
また、今季はポリエステル地に3Dプリーツ加工を施すことで縦横に伸び縮みする素材をオリジナルで制作。
オリジナルで描いたテキスタイルに3Dプリーツ加工を施したトップスやスカートなど、
肌あたりが軽く、夏に適したアイテムをご覧いただけます。
AKIKOAOKIが提案する服は何かの型にはまらない、
こうしなきゃという苦しさから解放させてくれると感じています。
デザイナーの青木さんと会話をする中で
AKIKOAOKIの服づくりの思想に触れる部分が多くありました。
会話の一部ではありますが
AKIKOAOKIの服づくりが垣間見れる言葉たちです。
ご覧頂けますと幸いです。

physis井上:
青木さんの提案する女性像をいつも楽しみにしています。
そして青木さんの服はその表現が型にはまらない、こうしなきゃという苦しさから解放させてくれます。
エッジの効いた洋服でもどこか安心感もあるというか、身体だけじゃなくて心が喜んでいるように感じます。
AKIKOAOKI青木さん:
ありがとうございます!
そんなふうに言っていただけて、とてもうれしいです。
physis井上:青木さんのお洋服は自分であることの存在を肯定してくれる服というか、
やはりこういったお話を聞くことでさらにファッションや服の存在を知りたいという思いにさせてくれるものでもあります。
何処にでもいそうで、
何処にもいなさそうな彼女は
というテーマの一文もそのどちらにも属さない中間のものに美を感じる感覚があるように感じます。
AKIKOAOKI青木さん:そんなふうに言っていただけて、すごくうれしいです。ありがとうございます。
誰しもが持つ自分自身のアイデンティティーの特性を大切にして楽しんでいる人は魅力的ですし、そしてそれは、なにかにカテゴライズされたりする必要もないですし、生きていく中で社会や人に対してどういう姿勢をとるかだったりもすると思うので、その人らしさそのままでいい、と思っています。
ファッションは、理屈や理論で説明しきれないものですし、その物(服)自体に詰まっている魅力だけではなく、時代と人と装いの関係性そのものが、ファッションだと思っています。
22SSコレクションのルックには、実はファーが登場しているのですが、(モデルが手に持っていたり、床にいたりします)これもコンセプトがどうこうではなく、出来上がってきた服たちを眺めながら、ここにプラスでどんな質感があったらコレクションとしての全体像が自分の表現したいものになるかを考えていた時に、ぼんやりと動物の毛や、
あたたかみのある生命のようなモコモコした質感が合うのではないか、と思ったからです。
そうした理屈や理論では説明できないけれど、なんとなく、でも確信をもって、これだ!と思える感覚は大切にしています。
毎シーズン、その時のコレクションをわかりやすく伝えるためにプレスリリースという文章を自分で書くのですが、言葉で考え整理していると、自分でもわかりやすくなると同時に、結局、ファッションは言葉では表現しきれないものなのだと感じます。
インターネットの出現により、私たちはより多くの人と繋がることができると同時に、グローバルスタンダードという世界中どこでも適用される基準で物事を見るようになりました。
それは、ある意味では地域性を失い、同じものから影響を受けることになるので、価値観が以前よりも均一化されてくるという一面もあると感じています。
そしてそうしたものは、意図せずともSNSなどで毎日、私たちの中に流れてくるので。。
一見、お洒落でかわいいものや、目に止まりやすくつくられた刺激物は既に溢れかえっているので、これからの時代は、本当の意味でのオリジナリティを持つ人や、時代を牽引するクリエイティブだけが残るんじゃないかなと思いますし、残ってほしいです。
physis井上: 青木さんの洋服には未知の性みたいなものも感じていて、その人のふるまいを変えるような働きがあるなと着ることで実感しています。
洋服の一つの面白いところは着る人と密接に関わり合う現象みたいなものもでもあるなと思っているのでそれを感じることのできる服が魅力的です。
21AWは特にneuter(男性でも女性でもない語を指す)という名前がついたコート素敵だと思いました。
感覚的なものは大切ですよね、言葉にすると少し違うな、となってしまうというか。
なんか安っぽくなってしまう気もするというか。
言葉で伝えなければならない時とあると思いますがそれだけではないもっと複雑な感情をどう表現するかというか。
たくさんの情報があすぎて
それっぽいものが次々に生まれるのにうんざりする気持ちとてもわかります。
時代的に〜とかそういうのではなくて第六感的に
あ、これいい。
みたいな感覚を信じてそれを実行できる勇気みたいなのが必要かもしれませんね。
小さなお店でこれからですが、
少しずつでもそういった感覚を共有できるお客様と永く繋がるお店にしたいと思っています。
AKIKOAOKI青木さん:うれしいです。
井上さんはご自身の視点を強く持って物事を判断されていて、
そしてphysisも始動される行動力、本当にすてきで素晴らしいなぁと思います。
そのような方に、我々のシーズンデザインについて深く知りたいと言っていただけるのは、本当にうれしいです。
ありがとうございます。
AKIKOAOKIの服はこちらからご覧いただけます。
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physis(ピュシス)
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