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2023/11/16 15:16



今回はphysisで

お取り扱いが始まる

“OIRA”オイラ


少し私からご紹介できたらと思います。




数年前に画面上で見つけたOIRA。

最初に美しいとシンプルに思い、

見れば見るほど

どこか民族的で、野良着っぽさもあり、

ヨーロッパの仕立て屋のような雰囲気をもつ。


これを作っている方がどんな言葉を話し、

どんな景色を見ているのか

何をインスピレーションにこの服たちを

作っているのか…


そんなぐっと惹かれる感覚があったのを覚えています。


何か聞いたことのある言葉やジャンルや

時代に捉われていないもの

そんな印象がありました。





ご縁があり今シーズンからphysisでも

ご一緒できることになり

髙橋さんが今までしてきたことなど

OIRAが生まれるまでの

お話しを少しお伺いしました。



小さい頃に見ていた映画。

そこに登場する衣装などにいつの間にか

興味を惹かれ、

高校卒業後、東京の専門学校を1年通い

基礎を学んだ後

京都の古道具屋で働きながら

買付で行った中国などから生地を集めては

自分で服を作り始めたのがOIRAのスタートだそうです。


OIRAとして展示会を始めたのは

2018年頃とのこと。




OIRAの服はちくちくと手縫いで

縫われている部分がとても多い。

タグも全て手縫い。




手間を惜しまず良いと思うものを素直につくる

というのは、現代の服だと難しく、

そんなパッと見

時代と逆を行っているようなものたち。


ただ、オーガニックや全て手縫いといった

ことを強調したいということでもない。

アートやファッションの文脈を丁寧に汲み取りながら

ユーモラスに服としての在り方を表現されています。






髙橋さんのつくる服にはリファレンスがあり

その部分を覗くと髙橋さんの好きなものや

服の見方などに触れることができます。


100年前後の歴史を反映したもの、

アニメ、映画、身体についてなど

ジャンルもバラバラ…


服に対してのマニアックさやオリジナリティ

こだわりを感じられるので

ぜひ聞いてみていただきたいです。




コンマ何ミリずれると好みから

外れてしまうくらいの

自分のこだわりを強く持ちつつ

立体や絵も制作する髙橋さん。


OIRAはファッションブランドというより

最初はアート活動といった印象を受けるのですが


髙橋さんと対話の中で

「自分をわかって欲しくて服を作るのではなく

服は人との対話」

「人が着てくれた時が嬉しい」

と話していたのがとても印象的で、共感もあり

この方は着る人を置いていかない人なんだと。

そこがまた服をつくる方として素敵だなと思いました。


服は人との対話であり

自分よがりの表現だけではない服作りに

私は惹かれるのかもしれません。


そのお話を聞き、 ブランドの名前である


OIRA(オイラ)は江戸弁で「自分」という意味ですが

デザイナーは関西出身ということもあり

相手のことも「自分」と呼ぶ。

自と他が一緒になり、

他が自に、自が他になる。


というOIRA(オイラ)の名前の由来や

それを作っている

デザイナーの髙橋さんが繋がった気がしました。





髙橋さんは誰かから聞いた言葉ではなく

ゆっくりと自分の言葉で

正直にお話ししてくださる印象で

それはOIRAのデザイナーである髙橋さんが

自分が本当に見てきたものが

反映されたものだからなのだと

お話しを聞きながら納得することができました。


そして歴史や物事への敬意を表す言葉使いから

とても誠実なものづくりをされる方で


服だけではなく

建築・映画・食・文化・身体など

幅広いジャンルのものを知り

世界を見ることで生まれるものなのだと

感じることができました。





野良着のような、肩の力を抜いた雰囲気と

凛としていておおらか。色気も漂うような衣服たち。























これからphysisでも

たくさんの方に見ていただけますと幸いです。



ONLINEでも一部ご紹介しています。

OIRA ONLIEN