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2026/10/06 15:23




先日、造形作家・みょうちあつこさんの
アトリエへお邪魔しました。

みょうちさんは1991年、山口県生まれ。
京都精華大学で銅版画を学び、平面の中で思い描いていたものを、より立体的に表現していくなかで土と出会ったそうです。

アトリエの壁には、日々の記憶や風景、人の群れ、植物、器、祈る姿を描いた、たくさんのドローイングが貼られていました。
窓を開けたときに入ってくる風。





季節の移ろい。

道端の草花や、植物の実。

人の声や、目の前にいる誰かの佇まい。

あつこさんは、日々の中で心に触れたものを見つめ、描き、考え、土に触れながら、少しずつ形にしていきます。




作品は、人の身体のようでもあり、器や種、植物、祈りの姿のようでもあります。

丸みを帯びた形は、卵や水滴、惑星、生命のはじまりを思わせ、上へと伸びる姿には、天や光へ向かっていく祈りのようなものを感じます。
けれど、そこに明確な答えがあるわけではありません。




なぜ人は祈るのか。
なぜ生きものは生まれ、つながり、離れていくのか。
自分と外の世界は、どこで分かれ、どこで混じり合うのか。

あつこさんは、分からないものを分からないまま見つめながら、手と心を動かし続けています。






その作品には、ひとつひとつ異なる存在が寄り集まりながらも、すべてが溶け合うわけではない、人と人との親密さや距離も宿っているように思います。

そして何より、あつこさんの作品には、日々を愛おしみ、目の前の生命を見つめる眼差しがあります。







風に揺れる植物も、土の中に眠るものも、窓辺を訪れる鳥も、私たち人間も、同じ地球に居候している生きものなのだということ。

そんな感覚が、土の記憶とあつこさん自身の記憶と重なりながら、ひとつの形になっていくようです。





physisが大切にしているのも、完成された美しさだけではなく、自然のままにあるもの、移ろい、揺らぎ、生命の気配です。

アトリエで作品が生まれる前の線や思考、暮らしの風景に触れ、あつこさんの作品とphysisが、深いところで響き合っていることを感じました。

これから皆さまにも、みょうちあつこさんの作品をご紹介できることを、心から楽しみにしています。




みょうちあつこ 個展

@atsukomyochi


10/30(金)– 11/15(日)

at physis